あきらめない・折れない心で不妊治療を乗り越える 「ナースが解決」がオンラインでより身近に、どうぞ看護師を頼ってください。

新型コロナ感染症の影響はこれまでの生活様式を大きく変化させることになりました。
家で過ごす時間が多くなり、おうち時間と称したその時間をいかに活用して楽しむことができるか。お料理・ヨガ・筋トレ・音楽LIVE、そしてお仕事も、なんでもオンラインという流れになりました。そして新しいアイデアがどんどん生まれていく中、当院でも検査、治療についての紹介、体外受精セミナーなどの動画配信に次いで、7月13日からはオンラインでの相談が始まりました。院長による不妊プレチェック相談、これまで行ってきた培養士、看護師への相談も受けることができるようになりました。
感染拡大防止に努めるということが一番の理由ですが、やはり相談や説明をご家庭で受けることができる、わざわざ出かけなくてもよい、というところにこれからの時代に向けた大きなメリットがあるのではないでしょうか。

*ただいま不妊治療奮闘中のみなさんへ

さて、不妊治療の目標はただ一つ!
そうです、当院を卒業し無事に『わが子をこの腕に抱く』ということですよね。
卒業とは妊娠がわかってから赤ちゃんの心拍(心臓の動き)が確認でき、産婦人科に転院する日のことをいいます。
不妊治療から、そしてクリニックから卒業する門出の日です。
3月から5月はこのコロナ禍の中、体外受精の治療を長期にわたり頑張ってきた方々の卒業がありました。
ほんとうによく頑張りました!(このブログ読んでもらえるかな~)
いつあきらめても不思議ではない、いつ心が折れてもおかしくない、そんな苦しく辛い状況であったと思います。
そんな中、私たち看護師に思いの丈を打ち明けることでまた次の治療への活力を見出す人、また、泣き言一つ言わずに常に心をフラットに淡々と治療を繰り返す人、モチベーションを保つ方法は人それぞれ、気持ちのコントロールの方法が違うだけ、どちらにしてもその人なりのバランスのとり方があります。
前者後者どちらの場合もいよいよ卒業という時に見せてくれる表情は格別で、美しい涙やこのうえない喜びの笑顔を私たちに残してくれます。
あきらめなくて良かったね、頑張って良かったね、よく心折れずにがんばりました!
私たちも心からそう思える瞬間に立ち会えたことに感動と感謝の気持ちしかありません。
そして今現在も『わが子をこの腕に抱く』という目標に向かって、検査や治療を乗り越えるべく奮闘されている方がたくさんいらっしゃいます。何度も何度も治療が上手くいかず喪失体験を繰り返す、そんな中「がんばる」という言葉が聞けたとき、どうかあきらめないで、どうか心が折れませんように、きっと卒業できますように、と私たち看護師も心から願っているのです。治療を頑張るみなさんが治療をスムーズに行えるようにサポートするということも大切ですが、治療を継続できるよう陰ながらサポートしていくのも私たち看護師の大きな役割なのです。「あー、しんどいな」そう思ったときはナース面談をご利用ください。話すとすっきりすることもありますよ。

*不妊治療を受ける私、私は私、ありのままの自分を受け入れる

不妊治療は治療を理解し受け入れることで心も身体も納得します。
しかし治療が長引くとやはり心は疲弊してきます。心が疲弊してくると身体にも不調がでてきます。
子連れの女性や妊婦さんを見るのも嫌、一日中治療のことが頭から離れない、不安で夜も眠れない、イライラして夫に八つ当たり、孤独感にも陥りやすく、いつ終わるのかと出口の見えないトンネルをさまよっているような、そんな暗闇を経験します。もちろん金銭的な問題も浮上します。とにかく治療を受けるのもしんどいし、休むのもしんどいと気持ちがコントロールできなくなりポッキリと心が折れてしまう。ポッキリと折れてしまった心はなかなか元には戻りません。そして修復にはかなりの時間を要します。
そこであきらめない・心が折れない人の特徴を私なりにイメージしてみました。

・失敗を恐れない
・落ち込んでもすぐに復活できる
・現状を理解し受け入れる
・思い通りにいかないことがあってもそれに対して意味づけができる
・ちょっと助けてと素直に言える
・何事もこつこつ努力する
・他人と比べない
・過去にとらわれず常に未来を見据えている
・人に流されない
こんなところでしょうか。
やはり何事にもポジティブな思考で捉えることができる人はちょっとやそっとではあきらめない・心が折れにくいのではないかと思います。
心が折れそうになる、それは不妊治療に限らず起こりえること、誰だってあきらめてしまいたくなることってあります。しかし、ナースセミナーや面談でもお伝えしていますが、とにかく人と比べないこと、比べる相手はいないというのが不妊治療であり、自分の思うようにコントロールできないのも不妊治療だと理解し受け入れることです。
不妊治療は女性にとって時間との闘いという問題があります。今しかできない、今この時を頑張る治療とも言えるのです。


*こんな人にナース面談「ナースが解決」をおすすめします。

・検査や治療についての疑問や不安がある
・なかなか結果が出ずどうしたらいいかわからない
・相談する相手がいない
この気持ち誰かに聞いて欲しい
いつもひとりで悶々と悩んでいる
・おうち時間で何か治療のためにできることを教えてほしい
・ストレスや不安を軽減したい
気分転換の方法
治療に対する夫との気持ちのズレ
周囲の心無い言葉に心がささくれ立っている
・ちょっと治療を休憩したい
・休んでいた治療を再開したい
冒頭でもお知らせしましたが、無料のナース面談、「ナースが解決!」がオンラインでも対応できるようになりました。私たち看護師がさらに身近になり、気軽にご相談いただけます
事前に相談内容をメールでお知らせいただければ30分無料、ナースがサポートいたします。
ご利用方法、事前に準備しておくことなど詳細はホームページ、またはLINEでお知らせしています。
併せて対面のナース面談も今まで通り行っています。ぜひご利用ください。

~ちょっと長くなりましたが最後に~

不妊治療では妊娠を目標に検査や治療を進めていきますが、ゴールは妊娠ではなくその先の未来にあります。その未来の幸せのために夫婦が協力し合うはじめの一歩が不妊治療だと私は思っています。
『わが子をこの腕に抱く』を大きな目標と設定したなら、その到達点までに小さな目標をいくつか決めて夫婦で助け合いながらひとつずつ達成していくという気持ちで取り組んでみるといいかもしれません。
困難なことに夫婦で協力したという事実は、今後の人生においてもきっと宝になります。
ひとつがんばったらまた次の目標を達成する。決して焦らず辛い時ほど踏ん張ってみる。ここを乗り切ったらまた次に進む。時々がんばった自分にご褒美もあげつつ(ここ大事です)、こつこつと目標に向けてあきらめない・折れない心は育んでいくものなのかもしれません。
せっかく始めた不妊治療、あきらめない・折れない心で乗り越えた先にはきっと輝く未来が待っていることでしょう。


看護師   佐々木真紀

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