漢方外来の診察では 『舌』を拝見します。👅
舌で何がわかるのですか? という質問があり、今回のテーマにしました。
古代中国医学で「舌は臓腑の鏡」といわれ、内臓病変だけでなく精神状態も反映すると考えられています。
実際何をみているのかというと、舌の「色」「形」「苔」や
舌をだしてくださいといった後の、舌の出し方出かたも個人差があり、私は参考にしています。
【色】で寒や熱、血の状態
【形】で水の滞りや、気の不足など
【苔】で胃腸の具合や熱の有無など
正常な舌は淡紅色で湿っていて、苔はなく、あっても薄く白い程度です。
色が白っぽい時は寒証、気血虚がある状態で、赤みが強い場合は熱証です。
赤黒い場合や色舌の縁に紫色の点が現れたり、舌下静脈怒張瘀血のタイプです。
形がぽってり腫れたような舌、舌の縁に歯の痕が付く状態は水滞や気虚に見られ、舌が痩せてるときは気虚血虚です。
舌の出し方によって、口唇からほんの少し舌先を出す程度、あるいは舌に力が入って震えがある場合は、交感神経の過緊張が考えられます。←もっとだしてと言いたくなるくらいでない方結構いらっしゃいます。💦
舌苔は正常の場合はない、または薄白苔ですが、べったりと白い苔が付いている場合、胃腸が弱っている脾虚が考えられます。
舌だけで状態を判断はしませんが、とても重要な診察になります。
歯磨きの時に体調と照らし合わせてご自身でも観察してみてくださいね。