遅くなりましたが、今回は看護師から、昨年4月~6月の期間で体外受精治療中の方にご協力いただいた「治療と仕事の両立について」のアンケートの集計結果をご報告したいと思います。
アンケートには102名の患者さんにご協力していただきました。
アンケート結果
① 現在仕事をしていますか?
② 勤務形態について
③ 職場には不妊治療のことを話していますか?
④ 退職しようと思ったことがある。
⑤ 実際に働き方を変えた
実際に働き方を変えた方のうち30%の方は転職。
その他の方は同じ職場での異動や時間調整でした。
⑤ 職場のサポート制度はありますか?
サポート制度の具体的な内容は
有給休暇がとりやすい
助成金や補助金がある
半休・休み希望しやすい
治療を優先にしてくれる 等 でした。
⑥ すでに退職されていた方たちの退職理由は
⑦ 現在、治療と仕事を両立されていらっしゃる方たちの悩みや両立する上での
工夫について多かった意見を紹介します。
悩んでいること
・急な休みで職場に迷惑がかかること
・診察の日時、待ち時間で調整が難しい
・仕事の予定が立てにくく休みが取りずらい
・半休を取らなければならない
・動き回ることがストレス
工夫していること
・なし
・通院時間の工夫、仕事の時間調整
・職場の人間関係に気を付け、サポートしてもらっている
・早めに上司に相談する
・頑張りすぎない。疲れたら休む
最後に…
今回、治療中の方の生の声を聞かせていただき、現在の思い・苦労・工夫していることをほんの一部ではあると思いますが、知ることが出来ました。
そして、私達が思っていた以上に職場に相談している方が多いということが分かりました。
現在仕事との両立で悩まれている方は、このアンケートが少しでも参考になればと思い報告させていただきます。
アンケートにお答え頂いた皆さま、ご協力ありがとうございました。
私たち看護者も今回のアンケート結果を生かせるよう早めの情報提供や相談しやすい環境を整え、少しでも手助けになればと考えています。
2019年8月 日本受精着床学会で発表しました「不妊治療と仕事の両立に悩み
治療終結した症例から ~不妊治療で得たもの~」の特集記事が朝日新聞に
掲載されました。この患者さんも不妊治療と仕事の両立に悩まれていた方です。 院内にも掲示していますが、下記からでもご覧になれます。
https://www.sonoda-art.com/news/#news_20191202_2
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