コロナワクチン接種後も気を付けてください

当院では、2021年7月から新型コロナワクチン接種を開始し、現在は妊活中や妊娠中の方とその配偶者の方を中心に接種を進めています。

私は日課で大阪府の新規感染者をチェックしていますが、最近はワクチン接種が進んでいることも影響してか新規感染者数も減少傾向なのかなと感じています。

2回接種を終えた方の様子を見ていると心なしかほっとされているように見受けられます。

接種時期については妊活中、妊娠中でも時期を問わず接種可能と言われていますが、現在お願いしているアンケートでは、
接種時期を悩まれたかについては 約36%の方が 「はい」と回答されていました。

逆に半数以上の方は悩まれなかったと言うことになりますが、
最近のメディア情報等、また当院のセミナーやブログで揚げている情報が皆さんの目に届いたのか、
接種後の副反応の不安や治療中・妊娠中に接種することでの児への影響が不安である。という考えから、妊娠中のコロナ感染が母児に影響を及ぼしかねない。という不安の方が上回り、早くワクチン接種しよう、という行動に繋がったのだと感じました。

ワクチン接種することのデメリットよりメリットが大きいと感じられたのではないでしょうか。

接種を終えた方は「打てて良かったー。」と安心されたと思いますが、
感染のリスクが0になったわけではありません。

通常ワクチン接種後、2週間経てば十分な免疫が獲得されると言われています。

ただ残念ながら2回接種後も感染することはあります。ブレークスルー感染です

最近よく報道されているのでご存じだと思いますが、変異株の流行に置き換わり増加の傾向がみられます。

ただワクチン接種後に感染しても重症化、入院に至るリスクは大幅に減少し、亡くなる恐れは0.001%未満と言われています。

9月に入り、過ごしやすい時期になりましたが、気温の急激な変化などで疲れが出やすくなり、免疫が低下しやすい時期にもなります。

接種を終えた方も、ご自身や周囲の方の身を守るためと接種の決断をしたことが無駄にならないよう、しばらくの間引き続きしっかりと感染予防対策を徹底しながらコロナ禍を乗り越えましょう。

現在も緊急事態宣言は継続中ですが、国民の半数以上は2回目のワクチン接種を終え、3回目接種についての議論や2回接種を終えた方には11月以降の行動制限緩和についての議論もされ始めています。

前回の院長のブログにもあったように当院でのワクチン接種予約も終わりに近づいています。
接種を希望されている方は早めの予約をお願いします。

一刻も早く、皆さんが妊活期間中やその先に迎える妊娠生活を安心して過ごせる世の中になることを願います。