妊活と朝食の重要性について

皆さん、こんにちは。

❝妊活❞という言葉が一般化してきていますが、妊活の取り組みの中には、食事や運動、漢方やサプリメントなども当たり前に含まれるようになりました。

その中で、今回は食事についてお話しさせていただきます。

皆さん、日々の食事はバランス良く摂れていますか?

卵子や精子が元気に育つためにも食生活は妊活期の重要事項といえます。

しかし、毎日の生活の中で「食べる」という行為をどのように工夫すれば良いか難しいかと思います。

患者様の栄養サポートのために、当院では、管理栄養士による栄養カウンセリングを実施しており、妊娠しやすい体づくりを個別指導でアドバイスさせていただいています。

朝昼夕1日3食摂取することが食事の基本ですが、朝食の重要性と内容について、昨年に私が参加した学会で発表されていました。

朝食は、朝忙しい時間帯なのでなかなか栄養をバランスよく摂取というのは難しいですよね。

しかし、朝食は内臓の体内時計のスイッチ、1日の始まりです。内臓の体内時計をリセットし、1日の生活リズムを整える役割があります。朝食を食べることで、自律神経やホルモン分泌の乱れを整え、基礎代謝を上げて体を活動モードにする効果が期待でき、妊娠に備えることができます。

朝食を抜いてしまうと、内臓の体内時計のリセット機能が不調をきたし、月経周期の乱れ等を引き起こすことがあります。そのため朝食は抜かずにしっかり食べましょう。

朝食をしっかり食べることで、脳内のセロトニンの分泌を促し、日中の活動力を高めることができます。

セロトニンは、脳内の神経伝達物質で、感情のコントロールや神経の安定に深く関わっています。

妊活中にセロトニンを増やすことで、ストレスの緩和、睡眠の改善、妊娠しやすい体質の改善、体内時計の調整が期待できますよ。

下記図のように、炭水化物とタンパク質を摂取することによって、脳内のセロトニンが作りやすくなるため、お勧めです。

また、朝食を1時間以内に食べると、身体が活動モードに切り替わりやすいといわれています。

吹き出し: 角を丸めた四角形: 朝食を1時間以内に食べると、身体が活動モードに切り替わりやすいといわれています。

食生活を整えることは、お金をかけずに妊活を取り組める手軽さ、日々の生活習慣を楽しみながら、少しずつ改善していくことが最も重要です。

まずは、出来ることから始めていきましょう。