みなさん、こんにちは!院長の園田桃代です。
これまでは冬といってもそんなに寒くないなと思うことも多かったですが、さすがに2月に入り、本当に寒さを身に染みて感じる日も出てきましたね。
どんなに寒い日でも、私たち医療従事者は業務中、頻繁に手洗いをします。
さらにアルコール消毒も。
そうすると最近の私の手はカサカサを通り越しガサガサ。
また身に覚えのない小さな傷ができていたり…
合間にハンドクリームを塗り、冬をなんとか乗り越えていかなくてはなりません。
毎日のハンドケアがとても大事な季節ですね。
今回は、プレコンセプションケアについてお話しようと思います。
女性にとって、妊娠、分娩はその後のライフプランに関わる大きな転機のひとつです。
女性が健やかな妊婦生活、育児生活を送るために、
また未来の赤ちゃんの健やかな成長のために、
妊娠前に自分の生活や健康に向き合う取り組みがプレコンセプションケアです。
また、現代の女性の社会での活躍や地位の向上、また晩婚化による高齢出産の増加などの社会的な変化とともにプレコンセプションケアは進化し、さらにその需要を高めていると言えます。
今日では、妊娠を計画するカップルにとって総合的なケアとして認知されてきているのではないでしょうか。
当院でもプレコンセプションケアには力を入れており、いろいろな検査項目を提案しております。
採血により、ホルモン値を調べ、卵巣機能や黄体機能を見ることもできます。
以前のブログでもお話しましたが、
甲状腺ホルモンを調べることも実は妊娠に向けて大事なことというのはご存知でしょうか。
甲状腺疾患は男性よりも女性に多く、
甲状腺機能に問題があると妊娠中の母体の合併症や胎児の発育不全に関わることもありますので、
問題がある場合は、妊娠前にしっかりとコントロールしておくことが大事です。
また超音波検査もぜひ受けていただきたい検査です。
一般的な市民検診での子宮癌検査では超音波検査がない場合も多いです。
卵巣の状態(腫瘍や胞状卵胞など)、
子宮の小さな変化(小さな筋腫や軽度の子宮腺筋症など)は
超音波検査をしないと分からないことが多く、何らかの自覚症状がなければ知らないままということも考えられます。
内診台に上がっての診察はできたら受けたくないという気持ちは充分分かります。
しかし、超音波検査で得られる情報はたくさんあります。
将来の妊娠に向けて、自分の子宮、卵巣の状態を把握しておくことはとても有意義だと思いますし、今まで分からなかった月経に伴う体調の変化の理由などが分かることもあります。
また、パートナーと気軽に少し調べてみたいという方には、男女ペア検査セットで、
女性のAMH(卵巣の予備機能、卵子の在庫状況を確認する血液検査)と
男性の一般精液検査(総精子数、精子濃度、運動率、正常形態率)
を検査することもできます。
いろいろな検査選択ができますので、
詳細はHPでご確認していただければと思います。
ちょっと先の未来、これからの色どりあるライフプランをイメージすること、
現代の忙しい女性にとってはプラスになるのではないでしょうか。
もちろん男性にとっても同じですね。
院長 園田桃代