2023年も“身体もこころも健康な妊婦として送り出す” 当院のモットーです

新年あけましておめでとうございます。
院長の園田桃代です。

2023年となり2週間が経ちました。

みなさんの2023年の幕開けはどのようなものだったでしょうか?

私は徳島の実家でのんびりと過ごし、延々とおせちやお雑煮を食べ続け、
お正月とはこんなものだと思いながら、グダグダと年始を迎えました。

そういえば、
1年ぶりに高校時代の友人とお茶をしながら、
気付けば4時間もしゃべり続けていたのには自分でも驚きましたが… 

毎年のことですが、
1年経つのは早いなーと思いながら…

昨年の今頃は、
4月からの保険適用に向け、まだまだ細かい内容が分からない状況で、
準備をするにもどうしようもなく、落ち着かない日々を過ごしていたなと思い返しております。

4月から、いよいよ保険適用開始となり、
それまで診療の合間にスタッフ全員で一生懸命準備を進めていたこともあり、
実際の私たちの現場は大きな混乱はなく、スタートできたのではないかと思います。

システムが大きく変わり、患者のみなさんも混乱することもあったとは思いますが、
より良い完成形を目指すためには、私たち医療機関はもちろんですが、
患者さんも一緒にこのシステムを作り上げていかなくてはなりません。

生殖補助医療(体外受精、顕微授精)では、年齢制限や回数制限があります。

年齢制限は治療開始日の年齢で決まること、
また、回数制限に関しては治療を受ける医療機関が変わってもその回数は引き継がれること、
いろいろな条件があります。

これらの情報は医療者側で確認をしていくのはもちろんですが、
患者さんご自身でしっかりと把握、
管理していただくことがスムーズな診療を受けていただく上でとても重要です。

また、
前回の受付スタッフのブログにおいてお話していますが、
助成金や手術給付金等の保険の請求には、領収書や明細書が必要です。

これらの書類の再発行というのはできませんので、ご自身でしっかりと保管していただく必要があります。

保険適用に伴い、
たくさんの情報や治療法の選択の仕方があり迷われることも多く、また、なかなか全てを把握し理解するのは難しいと思います。

私たちが複数ある選択肢の中から、
おひとりお一人に最適と思われる治療を提案しておりますので、診療の過程で治療法など疑問があれば、申し出ていただきたく思います。

また、今回の保険適用に伴い、
不妊治療が夫婦で行っていくものということがより明らかになり、ご夫婦で一緒に来院したり、またはご主人さんも来院回数が増えたりという状況になっています。

不妊治療は夫婦が一つの単位となり向かい合わなければならないということ、
二人で一緒に取り組む必要があること、治療は二人の治療であること、私たちはもちろんですが、患者の皆さんも再認識できる良い機会になったことは、
今回の保険適用がもたらした良いことではないでしょうか。

今回の保険適用で費用面は大きく変わりましたが、
実際の治療を受けられている女性の方に関しては、やはり受診のやりくりという問題がまだまだ残されてるということが、より鮮明になってきました。

不妊治療は、
月経周期や卵巣の状態により突然の来院が必要となったり、
特に生殖補助医療(体外受精、顕微授精)では集中的に受診が必要な時期があったりします。

現代の女性は、優れた能力をいかんなく発揮し、社会における大きな力となっています。
仕事のキャリアを積むことはモチベーションを高める原動力となり、仕事を楽しめるということは人生においてとても重要な意味を持ちます。

長い人生を考えると、不妊治療は限られた期間に必要なことであり、

“その期間を不妊治療一本で過ごす”

という選択もあると思います。

また、
“しっかりと仕事を続けながら不妊治療も並行していく”

という選択も不安なくできること、
そういう社会になっていってほしいと切に切に願います。

私たち医療者も、治療を受けられている皆さんも、一緒に声を上げていきましょうね。

“身体もこころも健康な妊婦として送り出す”

2023年も、変わらず、このモットーのもと、
スタッフ一同、皆さんとともに明るい未来へ向け始動してまいります!

         

院長 園田桃代