漢方のお話   月経前症候群(PMS)について

12月になりましたね。

🎄🎄クリスマスの飾りをみるとワクワクします🎅

さて、今日は症状のある方も多いと思われるPMSについてです。

生理休暇もあるほど女性は月経に左右されます。

PMSは、
月経前の1-2週間の黄体期におこる精神的・身体的症状でイライラ、不安、鬱、頭痛、お腹や胸のはり、むくみ、便秘etc… 

月経が始まると共に消失していきます。

精神症状が強く日常生活にも支障をきたしている場合は、PMDD(月経前不快気分障害)

とされ、
重症のPMSと位置づけられています。

高校生の10代からも精神症状が強くでるケースも多く、
西洋医学ではピルや抗うつ病薬などで治療することもあります。

東洋医学ではこのPMSは、

 気滞 お血 水滞 

をベースに起こると考えられ、
これらを改善する漢方薬を投与するとPMSに有効な事が多いです。

月経前にひどくなるむくみやめまい、
低気圧で起こる頭痛などがある方は、舌の歯痕なども参考に水滞と判断し利水剤漢方を処方します。

比較的早く効果を実感出来るかと思います。

また気分に関しても月経がくるまで我慢する必要はなく、
漢方を使用して頂く事で少しでも快適に生活して頂けるのではないかと思います。

例として、

加味逍遙散 桃核承気湯 抑肝散 女神散 桂枝茯苓丸 当帰芍薬散 五苓散 など、
診察で適応する漢方をきめています。

症状でお困りの方で仕方ないとあきらめてる方も多いのですが、
月の半分をつらい思いをして我慢する必要はありません。

一度、漢方外来に相談に来てくださいね。

小柳