みなさん、こんにちは!
院長の園田です。
だんだんと暖かくなり、いよいよ春到来。
気持ちも上向きになってきますね。
今回は、
皆さんも報道等でご存知かと思いますが、
不妊治療の保険適用についてのお話です。
政府より不妊治療の保険適用が発表されてから約1年半。
いよいよその中身が判明してきました。
今の段階で、
皆さんにお知らせできる情報をお伝えしますね。
人工授精、体外受精、顕微授精、男性不妊治療が保険適用(患者負担3割)となります。
≫保険診療料金一覧はこちらをご覧ください。
以下の表に保険適用となる項目をまとめております。
また、事実婚の方も適用となります。
一般不妊治療 | 生殖補助医療 | 男性不妊 | |
検査 | 抗ミュラー管ホルモン (AMH) | Y染色体微小欠失検査 | |
管理料 | 一般不妊治療管理料 | 生殖補助医療管理料 | |
手術 手技 | 人工授精 | 採卵術 体外受精 顕微授精 受精卵・胚培養 胚盤胞培養 胚凍結保存 胚移植(新鮮胚移植・凍結融解胚移植) 胚凍結保存維持(凍結更新) 卵子活性化 アシステッドハッチング 高濃度ヒアルロン酸含有培養液(エンブリオグルー) | 精巣内精子採取術 |
また、保険適用後は、
高額医療費制度も使用できるようになるのも嬉しいことですね。
上記以外は保険適用外すなわち自費になります。
ただし、日本のルールとして、
保険適用の治療と自費の治療は同時に行うことができませんので、
適用外の治療も合わせて行う場合は、
保険適用の治療も含め全てが自費となります。
今後、
先進医療(自費)と認定された治療に関しては、
保険と同時に治療を行うことができるようになります。
保険適用の治療のみ → 保険
保険適用治療 + 自費治療 → 全て自費
保険適用治療 + 先進医療 → 保険 + 自費
このような仕組みになるため、
患者さんによっては、また治療周期によっては、
負担費用が異なるということも出てくると思います。
また薬剤も保険適用されたものに関しては、
保険診療の一環で使用することはできますが、
適用外の薬剤を使用する場合は、全ての診療が自費となります。
着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)や
二段階胚移植などに関しては、
今後、先進医療の認定を受けることになるかもしれません。
また、体外受精、顕微授精に関しては、
女性の年齢制限および年齢による回数の制限があります。
治療開始が40歳未満 | 6回 |
40歳以上43歳未満 | 3回 |
44歳以上 | 適用外 |
なお、男性には年齢制限・回数制限はありません。
今春、不妊治療は大きな転換期を迎えようとしています。
この流れが、皆さんにとって、良いきっかけとなり、
良い方向に動くことを願い、
スタッフ一同で皆さんを応援してまいります。
知り合いのフラワーアレンジメントの先生が、
先日クリニックに遊びに来られた時に、
何か色合いが足りないわね~と、
素敵なアレンジメントを作ってくれました。
受付、奥の待合室に飾っておりますので、
皆さんのひとときの癒しになれば嬉しいです。
院長 園田桃代
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