こんにちは!
寒さも本格的になり、今年も残すところあと2週間程となりました。
クリスマスから年末年始のこの季節の雰囲気が大好きで、最近は毎日わくわくして過ごしています🎄🍗🍰
みなさんも楽しいホリデーシーズンを過ごしてくださいね♪
さて、今回のNSブログは『メラトニン』についてのお話です。
前回のナースのブログでも触れたように、
メラトニンは睡眠ホルモンとも言われ、睡眠と深い関係があります。
メラトニンはどこからやってくる?
メラトニンは、脳内の松果体において生合成されているホルモンで、
網膜から入る外界の光刺激と体内時計によりその分泌量は調整されています。
明るい光のもとでは分泌量が低下する特徴をもつので、
日中にはメラトニンの分泌量は低く、夜間では分泌量が日中の十数倍に増加します(日内変動)。
光刺激には自然光と人工光の区別はなく、
照明やTV、スマホからのブルーライトなどもメラトニンの分泌量を低下させるので注意が必要です。
メラトニンの働き
メラトニンにはどのような働きがあるのでしょうか。
➀概日リズムの調整、催眠作用
まず一つ目に挙げられる作用は睡眠ホルモンの異名のとおり、
副交感神経に影響を与え、血圧、体温、脈拍等を低下させ自然な入眠を促す催眠作用があります。
また、光刺激、体内時計によりその分泌量は周期的に変化し、
睡眠・覚醒リズムやホルモン分泌リズムなどの概日リズム(サーカディアンリズム)を調整します。
②強力な抗酸化作用
メラトニンは活性酸素を消去する強い抗酸化作用を持つことが
近年の研究で明らかにされています。
活性酸素は私たちの体内で免疫、感染防御、代謝過程において重要な役割を果たす一方で、
過剰になると細胞障害性によりさまざまな疾患や老化現象の原因となると考えられています。
メラトニンの抗酸化作用は活性酸素から細胞を守ってくれるのです。
不妊治療とメラトニン
妊活の観点から考えるとメラトニンはどのような働きをしているのでしょうか?
活性酸素による刺激は卵胞の発育、成熟、排卵、受精、胚発育、着床や精子形成などにおいて、
重要な役割をはたしていると考えられていますが、
ひとたび過剰となれば細胞障害性により酸化ストレスとして卵子や精子に悪影響を与えることとなります。
バランスが大切なのですね。
メラトニンの抗酸化作用で過剰な活性酸素を抑制することにより、
卵子や精子の保護、質の低下予防、卵成熟促進などの効果が期待されています。
ここまでメラトニンの良い点を中心に書いてきましたが、もう一つ、
妊活中の皆さんに知っておいて欲しいことは、
メラトニンには性腺刺激ホルモン抑制作用があるということです。
性腺刺激ホルモンとは、FSHとLH。
卵子を育てるホルモンと排卵を促すホルモンです。
現在、メラトニンの生殖医療への応用は治療成績の向上を目指して様々な試みが行われているところです。
生活リズムを整え、自らの体内で産生されるメラトニンを増やしていくことは是非心がけていって欲しいのですが、サプリメント等で摂取する場合は用量をきちんと守るようにしましょう。
メラトニンに限らず、日々新しい治療方法や検査、薬などが研究され、登場しています。
皆さんにご案内していくこともあるかと思います。
疑問や不安なこと、何でも何度でも丁寧な説明をしていきたいと思っていますので、
遠慮なく声を掛けてくださいね。
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