漢方のお話⑥ 苦手な方も飲めますように

9月に入り朝の空や空気に秋の気配を感じる様になりました。

「食欲の秋」 あれやこれを食べたい!と意欲がある方は胃腸が元気なサインです。

私はこれが一番簡単な自分の健康バロメーターだと最近身をもって実感しました。

朝がスッキリ起きれないだるくて意欲がわかない何もしたくないこんなときいつも頼りにしている漢方も何故か効かない。。。。。。。。💦💦

限界を感じたら駆け込む針灸院の先生に診て頂き、「胃がだいぶやられてますよ~」と。。。

初めは胃???と思いましたが、そういや以前程食に興味がないな、と食べれていても胃機能が低下しているサインはありました。食べれているから大丈夫、ではなく、以前の自身と比較して気を付けないといけないなと思いましたので、皆さんも注意してくださいね。

それ以降胃の漢方を飲んですぐ、びっくりするくらい体調が良くなりそれ以来私の必携漢方に「六君子湯」が加わりました。

六君子湯は胃腸機能が落ちている方に処方しますが、漢方外来でも一番多く処方している漢方の一つです。胃は要で胃が悪いと効く漢方も効かないので胃腸を整える事から体調を整えます。

前置きが長くなりましたが、以前私は漢方はまずそう匂いが嫌飲めそうにない、の先入観を持っていましたが服用して症状が一瞬で楽になったのを機に今では手放せません。

人にもよりますが漢方の生薬によってはシナモンの風味だったり、辛さや独特の苦みを感じたりします。

どうしても味や匂いで避けられてしまうのですが、苦手な方も飲んで頂けるようにいくつか飲み方を紹介します。

基本は先に口に白湯か水を含み次に漢方を口に入れて飲んで頂くのですが、これが出来ない場合はオブラートや漢方用服薬ゼリーを使う手もあります。しかし薬嫌いの方はこれも無理なことがありますね。

そんな時はヨーグルトやココア、アイスクリーム、はちみつなどに混ぜてみるのも手です。

不思議と自分の体が欲している漢方は飲みやすいのですが、どうしても無理な場合はご自身で服用しやすい物に混ぜてみてください。

漢方は長期飲まないと効果がでないですよね?とよく聞かれるのですが、症状によります。

慢性的に経過している症状は効果がでるまで時間がかかることもありますが、急性の症状などには即効性に効くものもあります。

怒りやイライラ、PMSなどに処方する「加味逍遙散」「抑肝散」などは飲んですぐ効果が出る方が多い印象です。

ご興味がある方は漢方外来へお越しください!