妊活に注目!ビタミンDの力

春の日差しが心地よい毎日になりましたね。
妊活に注目されているビタミンDについてです。

ビタミンDとは

ビタミンDはカルシウム代謝に関係し、骨や歯を形成する大切な栄養素です。
一般に、欠乏すると乳幼児ではくる病(骨の形成異常)、成人では骨軟化症や骨粗鬆症の原因となることで知られるほか、感染症、循環器疾患や発がんリスク増加に関連する可能性が指摘されています。

そして不妊治療領域では、ビタミンDが子宮内膜の環境を整える着床に必要な栄養素として、大変注目されています。

またビタミンDと不育症の関連も指摘されており、当院でも不育症の方、反復着床不全の方に検査をすると、9割以上の方が不足、もしくは欠乏しているという結果でした。
(日本内分泌学会診断基準より、
25-ヒドロキシンビタミンDが30ng/ml以上を充足、
20~30ng/mlを不足、20ng/ml以下を欠乏としています。)
2019年に開催された生殖医学会でも、9割の方が不足または欠乏しているという発表がありました。

ビタミンDを摂取するには

ではビタミンDはどのようにとるのがいいのでしょうか。

①まずは食生活を振り返り、積極的に取りましょう。
ビタミンDには2種類あり、植物由来のビタミンD2と動物由来のビタミンD3があります。人体ではどちらも25-ヒドロキシンビタミンDになります。
ビタミンD2はきのこ類、ビタミンD3は鮭やますなどの魚類に多く含まれます。
日光にあてると成分が増えるので、干物や、シラス干し、干しキクラゲなど干した食品はおすすめです。
また脂溶性なので、脂質と一緒にとると吸収されやすくなりますよ。
サーモンマリネなど効果的ですね。

②日光浴をしましょう
ビタミンDは日光にあたることでも体内で合成されます。
長い期間日光に当たらない屋内で過ごしていると精神が不安定になることもあります。
1日10分~20分程度朝日をあびて散歩をしたり、ひなたぼっこをしたりしてストレス解消も同時に行うと良いですね。

③ビタミンDサプリを取る。
ビタミンDが欠乏している方はサプリメントをお勧めします。

1日の摂取目安量として8.5μg/日、上限量100μg/日となっています。
(2020年版日本人の食事摂取基準量より)

ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、多量の摂取を続けると高カルシウム血症など人体に悪影響を及ぼすこともありますので、サプリメントの過剰摂取には気をつけましょう。

当院でもビタミンDサプリ販売開始しました。
60カプセル(2か月分)¥1512です。
受付で購入できます。妊活サプリとして葉酸とともにどうぞ。