検査をして何も問題がないのに、どうして妊娠しないのですか?
診察室でよく聞かれる質問です。
たいていの物事には原因と結果があるのが通常です。
人の身体も同じように、何らかの原因があって、身体の不調や問題が起こってきます。
~赤ちゃんができない~それも身体のどこかに原因があるからなのですが…
不妊治療を進める、それは、まずその原因を調べることからスタートです。
不妊症の原因には下のイラストにあるようないろいろなものがあります。
その原因を調べる検査もいろいろです。
検査についての詳細はこちらをご覧ください
検査を行い、原因が見つかった場合、それに対する対策を立て、不妊治療を進めていきます。
しかし、いろんな検査をしたけれど、決定的な不妊の原因となるものが見つからなかった!という方は全体の30%もいるのです。それが原因不明不妊というものです。
原因がないのになぜ妊娠しないのか?と思われるかもしれません。
しかしそれは実は原因がないのでなく、現時点でできる検査では調べられない原因がどこかにあるかもしれないということなのです。
例えば...
1. 卵管が排卵した卵子をキャッチできていない
2. 卵管の中で精子と卵子が出会えていない
3. 出会えていても受精しない
4. 卵子の質が低下している
5. 精子の質が低下している
このような、検査では分からないことが隠れているかもというのが原因不明不妊なのです。
原因不明不妊と診断された場合、
タイミング療法→人工授精と治療を進めていく過程で、上記のような問題がない場合は、ある程度の治療回数で妊娠してくるはずです。
その方の、年齢や卵巣機能、精子の状態にもよりますが、タイミング療法、人工授精いずれにしてもその妊娠率は5-6回で頭打ちになります。
それでも妊娠しなかった場合は、原因が何か隠れているのかもしれません。
それを解決するためにはどうすればよいのでしょうか?
その答えは、治療のステップアップ、つまり体外受精です。
原因不明不妊と言われ、タイミング5回、人工授精5回しましたが、妊娠しませんでした...という状況の中で、医師より、次は体外受精へ進みませんかと診察室で言われた方もいらっしゃるかと思います。
体外受精をして初めて分かってくることもあります。
治療を進めることには不安や戸惑いもでてくることかと思います。
しかし、体外受精に進むべき理由があるから、体外受精の話が出たのだと、気持ちを前向きに切り替えてください。
そのためには、まず体外受精がどのようなものか、知識を入れてください。
体外受精についての疑問を解決していただくために、セミナーを月に1回行っておりますので、まずは知ることから始めてみませんか。
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院長 園田桃代
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